段ボール詰めの犬や猫など5000匹以上が死亡 物流倉庫で1週間放置
言葉で苦しみを訴えることもないまま死んでいった罪もない動物たち。販売前のペットたちがここまでひどい扱いを受けていたとは…。
■箱詰め輸送を禁じる法律
動物たちは9月16日、江蘇省の販売業者によりその倉庫に運ばれてきたといい、続いてはユンダ・エクスプレス（韻達快逓）という地元の運送会社が北京市の買取業者にトラックで運ぶ予定だった。
警察が双方の業者や運送会社に事情聴取を行っているが、中国政府は生きた動物を段ボールや容器に詰めて輸送することを法律で禁じていることから、違法な輸送方法に行政の承認が下りず、倉庫に取り残されてしまった可能性が高いという。
■現場は地獄絵図のよう
『ユートピア』の創設者であるシスター・フアさんは『南華早報（South China Morning Post）』の取材に、「いずれもペットとして販売される予定だったと思われますが、現場は例えようのない悪臭が漂い、地獄絵図のようでした」と話している。
幸いにも同団体のボランティアスタッフがウサギ870匹、ハムスター99匹、イヌ70匹、ネコ28匹を保護し、容体が重篤な個体は獣医に委ねられ、その他の個体はブドウ糖とビタミン剤を投与して様子を観察しているという。
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（文／しらべぇ編集部・浅野 ナオミ）
