幼児2名に性行為を強要し撮影した小児性愛者の男 600年の禁固刑に

性犯罪者として登録し、釈放時には足首にGPS装置を巻き付けられ、その後も保護観察は続く。それでも性犯罪は再犯率が高いという。

2020/10/05 09:20

幼児
(leungchopan/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

再犯率の高さが問題になる性犯罪。服役中には強い反省がみられても、社会に戻れば再び関心の対象に近づき、募る性欲を抑えきれなくなるためだ。近年はそうした理由から、性犯罪者の社会復帰が叶わない極端に厳しい刑罰を言い渡す国が増えている。


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■みだらな行為を強要し撮影

米国・アラバマ州タスカルーサ郡で、自宅に連れ込んだ幼児2名に性的な行為を強要し、その様子を写真や動画に収めていた現在32歳の男の被告に対し、連邦裁判所が懲役7,200ヶ月もの実刑判決を言い渡して話題になっている。

小児性犯罪事件の多くがそうであるように、この事件でも被害者2名は脅し文句とともに口止めされており、事実を親に打ち明けるまで4年以上を要したことがわかっている

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■不自然な性行為を強要

2014年から数年間にわたり、当時4~5歳だった幼児2名にみだらな行為を働いていたマシュー・ミラー容疑者2019年2月に逮捕され、未成年者性的搾取、性的虐待ほか20もの容疑で起訴されていた。

ミラーの自宅からは証拠となる画像や動画など102件が押収されたが、幼児に露骨な性的行為を求め、自身の性器を不自然なところに押し付ける、挿入するなどの行為は「ソドミー法」に抵触していると判断された。

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■600年の服役を命じられる

ミラー被告は自身が小児性愛者であることを認め、2019年10月の罪状認否ですべての容疑について有罪答弁を行っていた。画像や動画は自身の快楽のために保存していたという。

しかし連邦裁判所で開かれたこのたびの裁判で、判事は「被告は被害者2名から無邪気で屈託のない子供らしさを無理やり奪い取った。何の罪もない非力な幼児に対する性暴力は許されない」とし、被告に600年もの服役を命じている。


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■減刑による出所を許さず

アメリカの殆どの州で、刑務所は定員オーバーの問題を慢性的に抱えている。おとなしい模範囚とみなされることも多い性犯罪者が早期に出所することは、たびたび地域社会で問題視されてきた。

しかし、この量刑では服役中に仮に減刑を認められることがあっても、ミラーが社会に戻ることはあるまい。連邦検事局も「こちらの最大の求刑に、判事も十分応えてくれたと満足している」などと述べている。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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