深夜のGSに置き去りにされた8歳児 手には「お前みたいな悪ガキもう無理」のメモ
暴力的で威圧的な父親、そして反発の度を増してきた息子。母親は自分の無力さを嘆きつつ、驚きの行動に出た。
子供の成長過程には、素直になれず、大なり小なり親と衝突してばかりという時期がある。時には怒った親が、勢い任せに「捨てちゃうよ」と言い放つこともあるのだろう。もちろん脅しに過ぎないが、このほどインドネシアで…。
■深夜のガソリンスタンドに…
インドネシア・リアウ州のペララワン県で、夜遅くに独りガソリンスタンドに佇んでいた幼い子供が村人により保護され、パンカラン・クラス警察に引き渡された。
母親とともに外出したものの、突然母親の姿が見えなくなり、まったく戻ってこないと訴えたといい、状況からこの子は置き去りにされたと判断された。顔に傷があり、何らかの暴力を受けていたことも疑われたという。
■村人はツイッターで情報交換
「この子の親を探している」として、村人たちは早くからSNSに写真とともに情報を投稿していた。それによれば、子供は女の子で8歳とのこと。髪の毛がきわめて短いことから「男児」と伝えるユーザーもいるようだ。
両親の所在をつきとめた警察は、家庭内暴力があった可能性も視野にふたりに対する事情聴取を始めているが、子供のプライバシーを重んじ、名前ほかの情報はまだ公開されていない。
■父親の説教はまるで拷問
その子は手にしていた小さなメモを村人に見せており、その写真もツイッターに投稿されていた。メモは母親が書いたといい、「万引きまでするこの問題児の面倒を見るのは、もう無理です」などとあった。
ところが、「パパの激しい叱責や拷問のような暴力からあなたを救うには、こうするほかなかった。我が子よ、本当にごめんなさい」と謝罪の言葉も綴られており、最後は「どうか元気でいてね」としめくくられていた。
■親子も「合わせ鏡」
インネシアでは今、この子への同情と両親への批判でツイッターが炎上している。「子供を作るのは勝手だけど、責任をもってちゃんと育ててあげて!」というツイートが目立つようだ。
子供は感受性が豊かであればあるほど、親から大きな影響を受けてしまう。夫婦ばかりか親子も「合わせ鏡」なのだ。
親の言うことに耳を貸さず、目に余る悪戯を重ね、口答えが多く常に不貞腐れている。我が子がそんな風に荒れたとき、親は一旦立ち止まり、自分たちのこれまでの言動に問題がなかったか省みることも必要なのだろう。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)