死亡直前の患者が執念の動画配信 看護師らの暴言に怒りの声が噴出
激しい痛みを訴える女性を、複数の看護師たちが侮辱。そのせいで、遺族の悲しみはより深いものになってしまった。
■女性の死
9月28日に、ジョイスさんは死亡。ひどすぎる侮辱発言でジョイスさんを悲しませた看護師たちのうち、少なくともひとりの解雇が伝えられた。
ジョイスさんの死について親族は、「心臓にいくつも問題を抱えていました」「過剰なモルヒネの投与があったように思います」とコメント。当局はジョイスさんの死因を詳しく調べるといい、現在は検視官がジョイスさんの遺体を確認している段階だとみられている。
■夫の嘆き
ジョイスさんの夫によると、ジョイスさんは激しい腹痛を訴え病院に向かったのだという。その2日後にジョイスさんは亡くなったといい、「このようなことが2020年に起きるとは、理解しがたい」「7人の子供たちが母親に死なれました」「本当に悲しい」ともメディアに語っている。
なおジョイスさんは先住民(アティカメク)の女性で、そのせいで差別されたのではないかという声が噴出。ケベック州のフランソワ・ルゴー首相は記者会見で、「看護師の発言は許容できない」「確かにケベックには差別が残っており、対応にあたっているところだ」などと語った。
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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原)