女性警察官に2ヶ月間もつきまとい… ストーカー男に有罪判決
勤務を終えたひとりの女性を執拗に付け回した男たち。彼女が警察官であることを承知のうえだったという。
よりによって女性警察官にストーカー行為を働くとは…。警察署の誰もが唖然としたその事件。犯人の21歳の男の強い思いは、被害者の女性警察官に真の不快感と恐怖を経験させていた。
■つけ回されることの恐怖
イングランド西北部ランカシャー州で今年2月から3月にかけ、ランカシャー警察フリートウッド署に勤務する若い女性警察官が、男2名に執拗に付け回されるという事件が起きた。
警察官たちは、検挙などがきっかけで市民の恨みを買うことがしばしばあり、警戒感も必要とされる。プライバシーを重んじ年齢や氏名などは明らかにされていないが、その女性警察官も男たちの真意がつかめず、強い不安や恐怖を感じていたという。
■職場の同僚が男たちを逮捕
仕事を終えた女性警察官が署を出て駐車場に向かう様子を、自身の車の中からじっと観察し、時には一緒に遊ぼうなどと誘いかけてきた男たち。冷たくあしらわれても、その不気味な行動がやむことはなかった。
彼らに自宅の場所も知られ、恐怖の限界に達した女性警察官は職場の上司に相談。その後、同僚が職務質問の末にジャック・ジョーンズ(21)、およびその友人のトーマス・ヒートン(21)の2名を逮捕した。
■懲役16週の実刑判決
「女性警察官に対し、一方的に思いを募らせた」と被告が容疑を全面的に認めているなか、このたびブラックプールの治安判事裁判所で事件の裁判が開かれた。
判事はジョーンズ被告に懲役16週の実刑判決、そして友人のヒートン被告に執行猶予付き懲役8週の有罪判決を下した。さらに両被告に対し、以後その女性警察官に近づいてはならないとする接近禁止命令を言い渡している。
■女性の直感はほぼ当たる
記者会見で「ストーカー行為は、この町では決して容認されないというメッセージになればと思います。犯行の内容は徐々にエスカレートして被害者の恐怖も増幅し、悲惨で深刻な結末を迎えることも少なくありません」などと述べたランカシャー警察のスコット・マクラーレン署長。
女性の直感や本能的な勘は、当たっていることが多いとし、「もしもストーカーの被害に遭っていると感じた場合は、臆することなく相談してください」と添えられた。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)