「もうすぐゴールだと思うんです」 漫画家・まんきつがアル中を乗り越えた3種の神器

漫画家・まんきつ氏の『アル中ワンダーランド』が5年の時を経て文庫化。作品に関する話を本人に聞いてきた。

■コロナ禍で意外な技術を習得

まんきつ

インタビューをしていると、しっとりとした雰囲気とは裏腹にアグレッシブな一面が垣間見える。新型コロナウイルスによる自粛期間には、新たに熱中できることが見つかったそうだが、そのエピソードにも驚かされる。

まんきつ:最近、気功整体に行くようになりまして。そこに通ったらとても体が楽になって「私もこれができるようになったらいいな」と思ったんです。


ただ、すぐに「弟子にしてください!」っていうのもおかしいじゃないですか(笑)なので、先にマッサージ(整体)の技術や資格を取ってから雇ってもらおうと思って。


すぐに、ジョブサイトで「マッサージ師募集」みたいな情報を探しましたね。実際に見つけて整骨院で働いて、お客さんに施術もしましたし、正しい技術を今も勉強中です。


———気功整体で働くために、マッサージの技術を習得してしまったわけですね、色々とすごい…。

まんきつ:そうなんですよ。だからゆくゆくは気功整体で働きたいなって思ってます…いや、漫画描けって話ですよね(笑)


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■まんきつの3種の神器

まんきつ

サウナや気功整体など、自身を発散させることで、飲酒の欲求と以前よりもうまく付き合えていると語るまんきつ氏。結果、現在が最も精神的にも良好だという。

まんきつ:あと、私犬を飼っていまして。散歩とか遊ぶだけで癒されてますね。すっごくかわいくて…。


そういうお酒以外の抜け道を見つけることで、本当にアルコール依存症と上手く付き合えてますね。だから、多分もうすぐ上がりかなって。ずーっと終わりを目指してサイコロを振り続けていて、もうすぐゴールだと思うんです。


つまり…サウナと気功整体と犬の組み合わせはやばいですね(笑)


———なるほど(笑) 最後に本作を通して伝えたい思いがあれば教えてください。

まんきつ:思い悩んだり渦中にいるときは死んじゃうんじゃないかってくらい大変だけど、今起きている苦難を突き詰めると、自分でも気づかなかった意外なところに原因があることに気づきます。


火事の火種となりくすぶっている部分が心のどこかにあるのでそこを突き止めて、火元から消化するとなんとかなるよと伝えたいです。


でも、大抵のことはサウナ行って、ヨガをやって、気功を習って、犬を飼えば解決できちゃう。いまのところはね(笑)

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(撮影・文/しらべぇ編集部・木根 大心 取材協力/<a href="https://twitter.com/kitsukomz?lang=ja">まんきつ</a>)

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