渋谷駅の名物改札が廃止 集まった観衆に対し駅員からストレートな一言が…
渋谷駅の主要改札の一つ、「玉川改札」が25日終電を持って廃止された。
東京のターミナルである「JR渋谷駅」の玉川改札が、25日深夜の終電をもって閉鎖された。
改札名は、1907年に開通し69年に廃止となった路面電車「東急玉川線」に連絡していた名残で、改札前に位置していた東急百貨店東横店は今年3月31日をもって閉業。1つの歴史が終わった瞬間だった。
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■改札外に大量のいたずら書き?
記者が改札に到着すると、すでに50人ほどのひとだかり。改札の閉鎖と東急百貨店の解体工事がすでに決まっていたため、改札周辺のシャッターや壁にはスプレーや塗料によるイラストやメッセージが描かれており、カオスな雰囲気が漂っていた。
しかし実はこれ、23日からこの日まで開催されていたアート企画「#サンキュートーヨコシブヤ」によるもので、周辺約30ヶ所あるシャッターに描かれていたのは渋谷周辺で活動するグラフィティアーティストたちの作品だったのだ。
一部イラストはアーティストのものか、いたずらで書き込んだものか判別できないものもあったが、いずれにしても「ありがとう」と感謝を伝える内容だった。
■これまでの思い出を…
そんな作品群を見ながら、時間はあっという間に深夜0時50分すぎ。改札前を通る山手線外回りの最終電車が出発すると、改札前に集まった人たちは一斉にスマホカメラのシャッターを押していた。
鉄道ファンのほか、スーツ姿のビジネスマン、若者グループも最後の瞬間を見ようと集まっており、そこにいた30代女性は「毎日井の頭線に乗り換えるので、この改札を使っていた。新卒の頃を思い出しなんだか寂しい気持ち。今日は居酒屋を2軒はしごして、この時間まで時間を潰した」と悲しげな表情を見せながら、スマホで改札の内外を撮影していた。