台風12号の予報は”大外れ”? 気象予報士は何を根拠にどう伝えたのか
大雨の予想もあった台風12号。進路がそれるとともにこれまで大きな被害はもたらしていない。予報は「外れ」?
■ウェザーマップでは…
弊社ウェザーマップの気象予報士にアンケートを取ったところ、パターン1(大雨にならない)でテレビのオンエアに臨んだ者は29%、パターン2(大雨)で臨んだ者は43%でした。
そんな中、あえてパターン1と2、両方を示した気象予報士もいました。 彼らはコンピューターの計算が2つに割れていることを示し、Twitter上でもこのように伝えています。
■ネット上の気象情報はさらなる進化へ
私がテレビで天気予報を始めた際によく指導されたのが「結論がないと、視聴者が『え、どっち?』ってなっちゃう。だから、結論はハッキリすべし」。テレビの天気予報は尺が短いので、複数可能性を見せられても視聴者が混乱して消化不良のまま終わってしまう、ということです。
一方、SNSやインターネットはテレビと異なり、尺の制限はありません。テレビと違ったフレキシブルな対応・情報発信ができる点において、SNSやインターネットは、気象情報のさらなる発展・進化の可能性を秘めていると感じます。
あなたは「結論だけ知りたい派」? それとも「可能性は把握しておきたい派」? ご意見をお寄せください。
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(文/気象予報士・千種ゆり子)