「恐れていたことが起きた」 保育所の滑り台で幼児窒息死の経緯が判明
保育所などにあるたくさんの遊具。それらで遊ぶのが大好きな子供たちだが、一瞬で命にかかわる事故が起きることも…。
よく見ると危険な遊具もある子供たちの遊び場だが、先生や保護者がすべての子を常に見守っているわけではない。4年前には、滑り台で遊んでいた男の子が死亡。今も職員の悲しみは癒えないというが、遺族や友達の心の傷も大きい。
■元気に遊んでいた男の子
2016年11月のこと、ニュージーランドの保育所である事故が起きた。その細かい経緯がこのほど行われた審問で明らかになり、改めて驚きと悲しみの声が上がっている。
事故当日、男の子は父親に連れられ保育所に到着。友達を見つけるなり楽しそうに遊び始め、外に置いてある箱に乗り声を上げて笑うなどし、上機嫌だったという。
■突然の死
その後しばらくすると、ある女の子が職員のもとへ。「先生、お友達がネンネしたまま目を覚まさないの」と話したため職員が慌てて様子を見に行ったところ、男の子は滑り台で意識を失っていたという。
男の子はヒモつきの玩具を持ったまま滑ったというが、ヒモが首と滑り台の一部に絡まっていたことから、首つり状態に。すぐに救急車を呼んだが手遅れで、職員や救急隊員が蘇生を試みるも息を吹き返すことはなかった。