小池都知事、東京の「GoToトラベル」追加に警戒感 「ギリギリのギリ」
東京都の小池百合子都知事が、新たに東京都が対象に加わった「Go To トラベル」について言及した。
18日、東京都の小池百合子都知事が定例会見に臨み、「Go To トラベル」事業に東京都が“追加”されたことに触れ、「国と協力して感染を拡大させないよう進めて行く必要がある」と述べた。
■東京だけは除外
新型コロナウイルスの影響で、瀕死状態にあった観光関連産業。
各地の宿泊施設や土産物、観光施設などに関する事業者を救済するため、7月中旬より旅行代金を税金でまかない国内における人の往来を活発化させてきたが、感染者が多い東京についてはキャンペーンから除外されていた。
■「ギリギリのギリ」
そんな「Go To トラベル」事業だが、18日からは東京も対象に加わった。
観光業への経済的なプラスが見込まれる一方で、新型コロナ感染拡大のきっかけになる可能性もあり、小池都知事は「感染症というのは、ある時から一気に跳ね上がることがある。東京都医師会の猪口正孝副会長もおっしゃっていたが、いまの状況は『ギリギリのギリ』という段階。その意識を都民と共有しながら、正しく予防するという原則を守っていただくようお願いしたい」と警戒感をあらわにした。
■感染が今後どう動くか
今後は、東京都民による都外への旅行、さらには他のエリアから東京への観光が活発化する。
小池都知事は感染拡大防止、社会経済活動の両立を訴えて続けてきたが、今後も「国と協力して感染を拡大させないよう進めて行く必要がある」と説明した上で、「観光産業は経済分野の中でも柱になっている分野。それとコロナとの関係がどうなっていくかに尽きる」と、かなり慎重な発言で締めた。
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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤星生)