女性モデルが海での撮影前に溺死 意外な疑惑から警察の調査が続く
透明感あふれる青い海やカラフルな魚たちに心奪われ、海水浴やダイビングを楽しむモデルは多いが…。
ある女性モデルが撮影を行う予定だったというイタリアの高級ビーチリゾート。しかし彼女はその前に美しい海に繰り出し、溺死した。単なる水難事故のようにも思われたが、警察はある疑いを拭い去れずにいるという。
■撮影前にカメラマンと海へ
プレイボーイ誌で活躍していたロシア国籍のセクシーモデル、ガリーナ・フェドロワさん(32)。彼女は今月5日、撮影のため向かったイタリア・サルデーニャ島の海で溺死した。
そのとき一緒だったのは、イギリス国籍のイェヴ・トラノブズさん(42)というカメラマンの男性。撮影が始まる前、ふたりはゴムボートを借りて海に繰り出していたことがわかっている。
■漂流するボートを泳いで追う
イェヴさんは当時の様子について、警察にはこのように説明している。「あるポイントでボートからアンカーを落とし、ガリーナさんと共に海へ飛び込んだが、潜ったり泳いだりしている間にアンカーが外れたのか、風に流されボートが離れていった」
「それに気づいて自力で泳ぐことになったが、ガリーナさんは途中で力尽きてしまった。私は通りがかった船に救助された」
その後、ボートはイーゾラ・ロッサ付近のサンゴ礁に座礁し、沿岸警備隊のヘリコプターがガリーナさんを発見。水から引き揚げられたが彼女はすでに心肺停止の状態だった。
■警察はスパイの可能性を指摘
ボートにアンカーが正しく設置されていなかったことについて、イェヴさんがその使い方に慣れていたのかなど、聞き取りを続けているイタリア警察。彼らはこのふたりについて「スパイかもしれない」とも指摘している。
その1つ目の理由は、座礁したゴムボートに大量の酒の瓶が転がっていたこと。カメラマンやモデルが仕事の前に大酒を飲むとは考えにくく、知り合ったばかりとは思えない親密さも疑われるためだ。
■近くはNATO軍訓練エリア
2つ目の理由は、アンカーが下ろされたすぐ近くにNATO(北大西洋条約機構)軍の戦闘射撃訓練エリアがあること。警察はイェヴさんに空撮用ドローンの任意提出を求め、現在すべての映像について解析を急いでいる。
もしもスパイのペアだと判断された場合、ガリーナさんの死が偶発的な事故ではない可能性をも視野に、イェヴさんにはさらに厳しい取り調べが行われるものとみられている。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)