便器に潜んだヘビに股間を噛まれた少年 救急搬送され3針縫う大惨事に
誰にも気づかれず静かに忍び寄るヘビ。小さくても毒を持っている可能性があり、共生する地元の人たちも真剣に恐れているという。
ニシキヘビがどこからともなく侵入し、水気の多いバスルームやトイレに潜んでいる。
日本では考えられない現象だが、西日本の気候は確実に亜熱帯化が進んでいると言われ、東南アジアの雨季を思わせる激しい雨が降るようになった。近い将来、日本でもこんなことが起きてしまうのだろうか。
■局部に3針縫う大怪我
タイ・バンコクの北約20 kmに位置するノンタブリ県バンヤイ。この町で9月8日夜、トイレの便器に潜んでいた体長約120センチのニシキヘビが、18歳の少年の股間に噛み付くというアクシデントが発生した。
流血のなか、救急車で公立のバンヤイ病院に運ばれたシラポップ・マスカラットさん。局部の先端を3針縫ってもらった後に解毒剤も処方され、抗生物質の服用が続いている。
■トイレに固執するヘビ
メディアの取材に「ニシキヘビにしては比較的小さいけれど、傷口はひどいものでした。回復することを祈るのみです。毒ヘビでなかったことだけが幸いです」と話すシラポップさん。
その後、地元の動物駆除業者がニシキヘビを捕獲して森に放したが、しぶとくトイレに巻き付くなどして駆除にはかなり手間取ったそうだ。
■どこから侵入したのか…
そこは2階建ての建物の1階にあるトイレだった。どの建物も窓や床付近はヘビの侵入を防ぐ対策がそれなりに取られている。そのため、シラポップさんの母親のスタパトさんは「どこから侵入したのかショックを受けています。唯一考えられるのは下水管だそうです」と話している。
なお、4月中旬から10月までタイは雨季で、近くに森林が広がるような地域では特にヘビの出現が増えるという。
■クモの話題も多い
亜熱帯性の気候にあるオセアニアやアジアの国々では、一般家庭のトイレやその付近にヘビが潜んでいることが稀にあり、噛まれないよう便器に座る前に周辺を見渡すという人は少なくないという。
こうした地域から伝えられるヘビやクモ、特に毒ヘビや毒グモの話題を、日本の人々はいつまで「対岸の火事」と捉えていられるだろうか。近年の日本の異常気象、亜熱帯化には心配が募る。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)