高級車の迷惑駐車に激怒の住民 車体の前後にドラム缶と生魚で嫌がらせ
過剰な行動でボディやガラスを傷つければ、訴えられてしまうこともある。
別の車が停められているせいで、自分の車を停められない。そんな迷惑駐車に腹を立て、嫌がらせの行動に出る人もいるようだが、保身のためにもまず冷静になるべきだろう。相手の車のボディや窓には極力触れない、これが鉄則なのだ。
■約2,000万円の高級車
イギリス・デボン州の最南端に位置する漁業の町サルクーム。ここで今、迷惑駐車をしていたある車に対する嫌がらせ行為が、「なかなか賢い」と話題になっている。
問題の車は、日本円で2,000万円ほどする高級車のアストン・マーティンV8ヴィンテージ。運転手は「漁師専用」というプレートを無視し、停車したようだ。
■ガムテープもペンキも使わず
その迷惑駐車に激怒した住民たちは、運転手に対して「何か嫌がらせしてやろう」と考えた。しかしアストン・マーティンは大変高価な車。そのためボディやガラスを傷つけることなく、それでいて強い不快感を与えられる方法はないかと模索したようだ。
最終的に選ばれたツールは、たとえばガムテープやペンキといった除去に苦労する物ではなく、漁師の町ならではといえるナマの魚1尾、そして大型のドラム缶だった。
■車体の直後に重いドラム缶
フロントのワイパーに、違法駐車の切符とともに挟まれた生魚は口を下にしていた。さらに、車がすぐには出られないよう、車体のすぐ後に木製パレットが敷かれ、その上には500キロ分の中身が詰まったドラム缶が置かれた。
魚はやがて腐敗し、口から血液や体液が漏れてくる。しばらくは大変な悪臭に悩まされるだろう。数日後、アストン・マーティンはやっと姿を消したが、「かなり苦労して車を出したに違いない」と住民たちは笑っている。
■消火栓前の違法駐車に…
違法駐車には、行政も徹底的に対抗する町も少なくない。米国・カリフォルニア州のアナハイムから昨年2月下旬、驚くような話題が飛び出していた。
消火栓付近の駐車は禁じらているにもかかわらず、1台の車が消火栓のまさに目の前に駐車。そんな中で火災が発生し、駆け付けた消防士はためらうことなく車の窓を左右とも叩き割った。ホースは穴が開いた窓を貫通して消火栓につながれ、住民を「そこまでやるか」と唖然とさせたという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)