ドライブスルーでコーヒー受け取った客が手に大やけど 店は「悪くない」と主張
こういうことがあるから、やはりドリンクはホルダーごと受け取るべきなのだろう。そんな教訓を残した一件だ。
ファストフード店の従業員はドライブスルー、カウンターいずれにおいても「お客様に商品をお渡しする際には細心の注意を」と教育されている。特に気を付けるべきは、熱い飲み物が入ったカップだというが…。
■ドリンクホルダーを断る
ニュージーランド北島のパーマストン・ノース市にあるマクドナルドで8月17日、熱いドリンクを受け取った客が重度のやけどを負うという事故が起きた。
同市のプリンセス通りにあるマクドナルドのドライブスルーを利用し、ホットコーヒーを注文したアーレタ・モヒさん(18)。彼女は紙製ドリンクホルダーの使用を断り、素手で受け取ったという。
■我慢できない強い痛み
その直後、モヒさんは右手の甲に大量の熱いコーヒーをかぶり、駐車場に車を止めて店のトイレに入ると水で懸命に手を冷やした。
しかし痛みは増すばかりで水ぶくれも現れ、帰宅後に父親に付き添われて皮膚科へ。「重度の熱傷」と診断された数日後、破れた水ぶくれの下から現れた真皮は真っ赤に腫れていた。
そうした写真もSNSで公開されているが、我慢できないほどの痛みで、しばらくは仕事もままならなかったという。
■従業員は紙ナプキンを…
「上から蓋を掴むようにして持っていたところ、下のカップがするっと落ちて倒れた。コーヒーが熱すぎてカップがふやけたのか、最初からきちんとはめられていなかったのか」とモヒさん。
また、熱傷を負ったと苦情を入れたモヒさんに従業員が持ってきたのは、氷や冷水ではなく代わりのコーヒーと汚れを拭くための紙ナプキンだった。彼女は従業員の教育に関しても「なっていない」と批判している。
■全面対決の様相も
この件について店側は防犯カメラの映像を確認。そのうえで、蓋を上から掴むモヒさんの手元について「自ら蓋を外したように見える」と主張した。
また、店としては安全のためドリンクホルダーに収めて渡したいところだが、それを断ったのはモヒさんだ。事故の報告が従業員からあがってきていないこともあり、店側は彼女の熱傷に同情はするものの、謝罪はしていない。
医療費を含む補償問題に発展することは必至とみられ、両者が全面対決となる可能性もありそうだ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)