27歳母親が5人の子を殺害し自殺未遂 生き残った11歳児が負ったトラウマは…
27歳にして幼い子6人を育てるなか、殺人鬼に豹変した母親。しかし長子である11歳の子の命だけは奪わなかった。
母親が幼い弟と妹を次々と殺害…。まだ11歳の長子はその悲惨な現場を目の当たりにし、激しい動揺のなかで祖母宅に預けられた。そして、さらなる悲劇を知らされたという。
■祖母が警察に通報
ドイツ・ノルトライン=ヴェストファーレン州で9月2日の午後1時45分頃、警察にある女性から「娘が自分の子供5人を殺し、自殺を図った可能性がある。1番上の11歳の子だけ預かっている」という通報が入った。
警察はゾーリンゲン市ハッセル通りの民家に急行。室内に1歳、2歳、3歳、6歳、8歳の子供5人の遺体を発見した。
■長子を祖母に託すと…
我が子の殺害容疑がかかった通報者の27歳の娘は、長子である11歳の子だけを連れて逃走を図り、実母にその子を預けると、自身はすぐ西のデュッセルドルフ駅へ。ホームから電車に向かって身を投げた。
奇跡的に助かるも重傷を負っており、現在も搬送先の病院で治療が続けられている。
■疑問な点は多い
母親は幼い5人の我が子をなぜ殺そうと思ったのか、なぜ11歳の長子の命だけ奪わず連れて逃げたのか、この事件には疑問な点がいろいろとある。
生活環境や子育てをめぐる父親との関係、経済的な事情、そして母親自身が精神疾患など大きな問題を抱えていなかったかなど、警察は本人の回復を待って事情聴取を行う予定だ。
■残された子の今後に不安
母親の手により幼い弟や妹が次々と殺害されるという、あまりにも悲惨な事件現場を目の当たりにした11歳の長子。さらにその後、逃走中の母親が駅のホームで飛び込み自殺を図ったことも知らされた。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)の発症も含め、多感な年齢でもあるこの子の精神面に及ぼす深刻な影響は、計り知れない。専門家による慎重なカウンセリングが、きわめて長期にわたり行われるものと考えられている。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)