車の浸水時に命を守る手段 「緊急脱出用ハンマー」を車内に備えて
浸水した車から脱出するには…生死を分ける「脱出用ハンマー」を必ず車に備えておいて
「特別警報級」とされる台風10号が、5日から7日にかけて沖縄や九州に接近・上陸する恐れがあり、気象庁と国土交通省は合同会見の中では「4日までに備えを」との注意喚起も。
国交省では、近年大規模な水害が多発していることもあり「車の中に脱出用のハンマーを備えておいてほしい」とも強く呼びかけている。
■緊急脱出用ハンマーを車に常備
国交省では「水没時や交通事故等で閉じ込められたときに、緊急脱出をする際に有用」だとして、「緊急脱出用ハンマー」を車内に常備しておくことを公式ページなどでも呼びかけ。
緊急脱出用ハンマーは手の届くところに固定し、常備しておくだけでなく、取扱説明書を読んで予め使い方を理解しておくことも重要だ。
■選ぶポイントと注意点
緊急脱出用ハンマーはホームセンターなどで3,000円程度で購入できるが、「性能試験の結果や自主回収の情報があるので参考に」とのこと。また、国交省によると「緊急時にはシートベルトがロックして身動きができなくなることがあるので、シートベルトカッターが付いているものがよい」という。
緊急脱出用ハンマーを使用する際は「側面か後面の窓ガラス」を割って脱出を。なお、フロントガラスは「割ってもひびが入るだけ」で脱出できないため、注意したい。
■悔やまれてきた「ハンマーの有無」
近年では大規模な水害が多発しており、尊い命が奪われている。
車での移動中に洪水に巻き込まれ、命を落としたというケースも少なくなく、昨年東日本に甚大な被害をもたらした台風19号でも、「車に乗っていて洪水に巻き込まれるなどした人は、死者87人のうち約3割の25人に上った」とされ、「ハンマーの有無が生死分ける」とも報じられた。
いざというときに生死を分ける「緊急脱出用ハンマー」。台風10号が接近している地域はもちろん、それ以外の地域の方々も、命を守るために備えておいてほしい。
・合わせて読みたい→「監禁と性的暴行に耐えきれず」は嘘か 父親を殺した3人娘の事件に驚きの展開
(文/しらべぇ編集部・衣笠 あい)