驚きの可能性秘めた近未来の電動バイク「smacircle S1」に乗ってみた
近未来の超小型電動バイク「smacircle S1」(以下、スマサークル)のメディア説明会が3日、東京・二子玉川で行われた。
■最高速度は…
気になる最高速度は…20km/h。自転車よりは早く、原付よりは遅いといったレベルだ。
それゆえ長距離移動より、近所への“チョイ乗り”移動が適している。ちなみにフル充電(約3時間)状態だとおよそ20km走行可能。スピードメーターやバッテリー残量の確認、施錠、ライト点灯などはスマホのアプリを使って行う。
すでに北米、オーストラリア、韓国、シンガポール、インドネシアなどで販売が開始されているが、日本の場合は原付と同じ分類なので免許が必要。他国で展開されている物にサイドミラーやウインカー、クラクションなどのパーツを追加し、条件をクリアさせた。
■価格は13万5,000円から
現在はクラウドファンディングサービス「Kibidango」内でのみ販売しており、プロジェクトの目標金額2,300万円に対し、残り42日の状況で約1,500万円もの支援金が集まっている。価格は13万5,000円からで、トータルの目標金額クリアで日本上陸が決まるという流れだ。
実際に試乗してみた。組み立ては慣れれば約30秒、操作も想像以上に簡単だった。スロットルを回すとゆっくり前進が始まり、地面を蹴って車体にスピードを乗せる感覚。
右手がアクセルなのに対し、左手のスロットルはブレーキ。タイヤの口径が小さいため不安定な感覚はあるが、バイク同様、ハンドル部分のフレームをニーグリップするとだいぶ安定性が増した。ただ右左折については一度軽く足をついて車体を安定化させてからハンドルを切る必要があり、慣れが必要だ。
■小型ゆえの弱点も
またサスペンションがないため、段差や悪路に弱く、振動が体全体に直接伝わることは弱点になりそう。車通りのある幹線道路などでは路肩付近を走ることが多いというケースを考えると、やや不安も残る。またフェンダーレスなデザインのため、路面が濡れている状態では泥や雨水を巻き上げてしまうため、雨天時の走行をお勧めできない。
ただそれを上回るほどのスタイリッシュさと持ち運びの良さが同商品の魅力でもある。
利用シーンとしては、社員の買い物用などのためオフィスに常備させたり、近所のコンビニやジムまでの移動用、さらにはキャンプや海水浴時などでの手軽な移動ツールとして活用するのが適している。
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(取材・文/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤)