ずっとオンライン授業なのに大学の学費は変わらず 法的問題はないのか弁護士の答えは…
多くの大学が対面での授業を再開できず……実技実習など、満足な学習ができない中、同じ学費を請求されることに不満の声も
■感染症対策の観点では最善策
しかし、一部の学生と保護者からは対面形式の講義でなければ不足として、対面での講義が望まれる一方で、「感染予防の観点から通常の講義などありえず、オンラインでの講義を望む学生と保護者がいることも事実」であることも、高橋弁護士は指摘する。
確かに、感染症対策という観点では、オンライン授業は最善策であるとも考えられ、社会情勢を踏まえれば致し方ない部分も……。
■話し合うことのできる問題は諦めずに
「こうした悩みの中には、オンライン講義になることで、より講義の内容がチンプンカンプンになり、勉強ができないとか、成績評価の付け方に疑問があるという悩みがあるセットになっているようです」と高橋弁護士。
「講義の内容のレベルや、成績評価の妥当性は大学とも話し合える内容であるはず」とし、「場合によっては弁護士による対応もできるかもしれないので、諦めずに話し合ってみましょう」と、話し合いによって改善できそうな問題は、諦めず大学に相談することも大切だという。
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(取材・文/しらべぇ編集部・越野 真由香 取材協力/レイ法律事務所・<a href="https://rei-law.com/practice/school">高橋知典</a>弁護士)