映画『事故物件』が話題 いわくつき物件ってどうなの? 住んでいる人を直撃
映画『事故物件 恐い間取り』の公開が開始。実際に事故物件に住んでいる男性に、その感想を聞いて見たところ…
ホラー映画『事故物件 恐い間取り』が28日に公開され、話題を集めている。
映画ではいわくつきの賃貸物件で次々起こる怪奇現象が描かれていくが、「事故物件」とはそこまで恐ろしいものなのか。実際に事故物件に約4年間住んでいる男性に話を聞いた。
■映画は上々の滑り出し
“事故物件住みます芸人”の松原タニシが目の当たりにした恐怖体験を、『リング』や『貞子』を手がけたジャパニーズホラーの巨匠・中田秀夫監督が映像化。主演・亀梨和也の熱演も話題になっており、公開初週の週末を終え、各映画レビューサイトの評価は平均で2.7〜2.9点(5点満点)となかなかの反響が集まっている。
しかし、実話がベースとはいえこれは映画で再現された世界。実際に事故物件に住んでいる人はどんな体験をしているのか、30代独身の男性Sさんに話を聞いた。Sさんは約4年前、東京、山手線の秋葉原駅にほど近い“いわくつき”マンションに引っ越してきた。
■理由は「飛び降り自殺」
「不動産屋さんで物件を相談していたのですが、駅から近く、築年数も浅いのに無料期間である『フリーレント』が1ヶ月つく物件だったんです。敷金礼金も合計1ヶ月分と初期費用も安く、すぐ飛びつきましたね」と当時のことを思い出すSさん。
家賃は管理費を含めて月9.5万円。広さは約22平米の1Kという単身者向けの間取りで、お世辞にも広いとはいえないが、駅まで徒歩3分、しかも皇居も位置する千代田区内という立地もありこの値段にも納得したという。
「12階建のマンションで、他の部屋よりこのフロアだけ1万円ほど安かったんです。不動産屋さんによれば、心理的瑕疵(かし)物件、つまり事故物件でした。以前飛び降り自殺があったとのこと。『飛び降りなので部屋で何かが起きたわけではないようです』『住人ではなく外部から来た人の可能性もあります』と、不動産屋さんは私が気にしないようにいろいろフォローしてくれましたね」(Sさん)。