死産の胎児を焼き散骨した女性を逮捕 自宅で突然出産のショックからか
流産や死産が女性の心身に与えるダメージは、計り知れないと言われるが…。
妊娠8ヶ月になる母体に何かが起きた時、そのまますぐに出産を迎えることがしばしばだ。そうした早産ゆえの低体重児でもすくすくと成長する一方、残念ながら死産となってしまう赤ちゃんもいる。
■自宅で迎えた突然の出産
ポルトガル北西部のパソス・デ・フェヘイラ市で8月22日、30歳の女が胎児の死体遺棄容疑で警察に逮捕された。
女はその3日前、妊娠8ヶ月の末となる8月19日に自宅で出産したが死産。赤ちゃんを焼いて自宅の庭に骨を埋め、灰を撒いていたことがわかっている。
■母親のみ病院へ急行
女は二女の母親で、赤ちゃんは3人目の子になる予定だった。だが妊娠31週に母体に異変が起き、突然お腹の胎児が下りてきて、無念にも死産となってしまった。
胎盤の排出や出血など母体について手当ての必要があり、女は病院に緊急入院。しかし、同時に医師の診察を受けるべき赤ちゃんの姿はそこになかった。
■「赤ちゃんはどこに」と医師
しかし『コレイオ・ダ・マニャ(Correio da Manha)』紙が報じているところによれば、医師に「赤ちゃんはどうしたのか」と尋ねられても答えられなかった母親は、この国の警察となるポルトガル共和国国家警備隊にただちに通報された。
仮に死産だったとしても、妊娠31週では医師の診断書とともに役所に死亡届を提出し、死胎火葬許可証を得る必要がある。自宅で胎児の死体を処理するなど、決して許されない行為なのだ。
■本人も「なぜこんなことを…」
警察の取り調べに対し、「赤ちゃんはもういない。自宅の庭で焼いた」と供述した母親。しかし動機を尋ねられても、「なぜそのようなことをしたのか、自分でもよくわからない」などと話しているという。
死産という深い悲しみや動揺から精神が錯乱し、そのような行動をとった可能性も考えられるが、本当に死産だったのかを含めて確認しなければならないことは多々あり、警察の厳しい取り調べが続いている。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)