自宅出産で大出血した女性が死亡 対応の遅れを指摘された助産師2名が出廷へ
家で出産したものの、産後の出血がひどく一気に弱った女性。助産師らの対応が遅れ、女性は息を引き取った。
「救急車を呼んで」と懇願するもなかなか聞き入れられず、そのまま気を失った産後の女性。付き添っていた助産師らの行動は、どう裁かれるのか。
■自宅出産を選択した女性
2012年1月、オーストラリアで暮らしていた妊婦(36)が「助産師を自宅に呼んで、家で赤ちゃんを産みたい」「出産用プールを設置して水中出産をしたい」と決めた。
準備も進み、出産当日に女性は助産師2名と夫に見守られながら、水中出産用プールの中へ。分娩は予定通りに進み元気な女の子を出産したが、その後に女性は大量に出血し始めた。
しかし女性は暗い部屋に設置されたプールに浸かったままだったため、助産師は女性が異常な量の血を流し続けていることに気づかなかったようだ。
■急速に悪化した体調
女性の体調悪化と大出血にしばらく気づかずにいた助産師らは、「フラフラする」「呼吸が苦しくなってきた」「救急車を呼んで」などと訴える女性の様子を確認。自分たちで対処しようと試みたが、ほどなくして女性は水に浸かったまま意識を失った。
出産が終わり1時間半以上が経過した頃、助産師らはようやく救急車を呼ぶことに。到着した救急隊員が女性の様子を確認したときには血の気も失せており、声をかけても反応すらできない状態だったという。