足立区の池でカミツキガメ放流騒動が勃発 職員15人で大捜索する事態に
都内の池にカミツキガメ出没かと一時騒然。炎天下でマスクをつけて捜索活動が…
2020/08/17 18:20
■実際に池に入り捜索活動
14日に来園者から「カミツキガメと思われるカメが放流された」という情報が寄せられたという。そのため、池の周りにある柵を閉鎖し、15日に足立区の公園管理課職員など15名で、池に入ってカミツキガメの大捜索を行った。
カメを池に放している人の目撃情報を受けました。危ないカメの可能性もあり、昨日猛暑の中で池の大捜索を行った結果、本来いないはずのアカミミガメを数頭捕獲しました。生きものを飼うなら最後まで責任を持ってほしいですね。たった一匹の放流でもその場の環境が大きく変わってしまうこともあるので。 pic.twitter.com/n6GRXZuZkF
— 足立区生物園 (@seibutuen_info) August 16, 2020
しかし、見つからなかったため、15日夜から17日朝までカゴわなを仕掛けたところ、本来池にいるはずのないアカミミガメ(通称ミドリガメ)9匹がわなにかかったという。
■危険な迷惑行為は止めて
アカミミガメは、ペットとして飼育されていた個体が野外に放たれることなどにより、北海道から沖縄まで全都道府県に分布。レンコン畑のレンコンの新芽食害等の農作物被害の報告が実際にあるほか、生態系等に被害を及ぼすことが懸念されている。
担当者は、「16日夜から17日朝までの間は、わなに何もかかっていない。そのため、安全性を確認したうえで、柵の閉鎖解除を考えている」と話す。
また、「普段は池で釣りをする人もおり、区民の憩いの場になっているため、このような危険な迷惑行為は止めていただきたい」と述べた。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)