国民民主党が分党して立憲民主党と新党結成へ 総選挙前に野党の再再編もありうるか

はたして、野党はどこへ行くのか。要注目である。

2020/08/12 10:40

■選挙協力の勢いは加速か

今後の政界への影響はどうなるか。ある立憲民主党の議員は、「国民民主党の合流する議員の規模による」と述べ、「野党第一党と第二党の合併ですから数が多くなればなるほど存在感は大きくなる」という。

自民党の幹部からは「支持率が低迷する立憲と国民が合流しても影響は限定的」と語る声がある一方、「総選挙に向けて選挙協力が一気に進めば大きな脅威になる」という声も。

今回は国民民主党に残る議員がいても、衆院議員サイドからは再合流に向けた協議が始まるとの見方もある。少なくとも、選挙協力をする点においては、現在も今後も変わらないだろう…という意見が大勢だ。

今、立憲民主党と国民民主党、社民党、岡田克也元外相が率いる「無所属フォーラム」、野田佳彦元首相が率いる「社会保障を立て直す国民会議」は衆参共に、統一会派を組んでいる。

玉木代表は統一会派の継続については「分党してから判断する」と答え、ある立憲幹部も「分党してから決まる話だ」と語る。


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■総選挙前に野党再再編の可能性も

前出の全国紙記者は語る。

「いずれにせよ、総選挙が目前になるならば、少なくとも野党間の選挙協力は模索される。再合流が持ち上がってくる可能性もある。


前回総選挙で希望の党と立憲民主党が競合したようなことにならず、野党が一つのまとまりになるならば、与党が大きく議席を減らすことになるという試算が出ています。前回、自公が圧勝したのは敵失だったからです。総選挙前に野党の再再編はありうるでしょう」


衆院議員の任期はあと約一年。来年秋にまでは総選挙が行われる。はたして、野党はどこへ行くのか。要注目である。

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(取材・文/France10・及川健二

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