小池都知事、時短応じぬ店舗について問われイラつき 「苦労もわかるが…」

小池百合子都知事が、お盆の時期に外出を避けることで新型コロナウイルスの感染防止に努めてほしいと呼びかけた。

6日、東京都の小池百合子都知事が緊急記者会見を行い、都外への行き来が激増するお盆の時期、外出を避けることで新型コロナウイルスの感染防止に努めてほしいと、協力を呼びかけた。

一方、時短営業要請に応じない店舗が増えていることを記者から指摘され、いらつきを見せる一幕も。


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■「特別な夏」

8月に入り、新型コロナの新規感染者が3日間であっという間に1,000人を超えるなど、「前週比で新規感染者は134%増の状態。モニタリング会議の分析では、4段階のうち最高レベルである『感染が拡大していると思われる』水準になっている」と、危機感を募らせた小池都知事。

そんな中、「この夏は『特別な夏』。旅行や帰省、夜間の外食を控えていただきたい」と新たなキーワードを挙げ、都民に外出自粛のメッセージを発信した。

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■「地域によって事情が違う」

外出を控えよと訴える東京都に相反して、国は「Go To キャンペーン」を推進するなど、都と国の連携がとれていないようにも見える。

それについては、「東京は(Go Toキャンペーンの)対象から外れている。また、感染者も増えている。地方にある実家に帰省することがあっても、その帰省先の医療体制がどうなっているかはわからない。そう考えると、今年の夏は帰省しないという『特別の夏』にしようと呼びかけた次第。地域によって事情が違うので、それを踏まえて総理がご発言されたものと承知している」と述べ、理解を示した。


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■語気を強め…

都では3日より居酒屋やカラオケ店などに対し時短営業要請を行なっているが、コロナ禍で収益が激減している店舗が多い上、協力費が20万円ということもあり、応じない店舗も多い。

小池都知事は、「条例的な部分だけではカバーしきれない証左。ただ、いつまでも同じことを繰り返すわけにはいかないので、『皆さんご協力をよろしく!』と言っているわけで…。経営にあたっている方のご苦労もわかるが…」と、語気を強めて言及。都の権限ではこの要請までが限界であるのも事実である。

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(取材・文/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤

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