帽子に塗られた大量の接着剤で女性が頭皮に大やけど 見知らぬ女の恨みか
敵も多いといわれがちな美しい女性たち。「女の敵は女」とはなんと恐ろしい響きだろう。
女性がとても大切に感じている髪の毛。内側に大量の接着剤が塗り付けられている帽子を突然かぶせられた女性は、そのすべてを失ってしまった。犯行の裏には、彼女に強い恨みか嫉妬を抱く見知らぬ女の存在が強く疑われているという。
■花を届けるふりをした男
7月23日、スペイン・バレンシア州のベナグアシルで、マルセラ・タスコンさん(31)が自宅前で見知らぬ男にいきなり襲われた。
玄関のベルが鳴り防犯カメラの映像を確認すると、「プレゼント」だという赤い帽子と花束を持った男が映っていた。しかし受け取ろうとしたマルセラさんがドアを開けると、男は花を足元に投げつけ、口汚く罵りながらマルセラさんの頭に帽子をかぶせて逃走した。
■すべての髪の毛を失う
帽子の内側には、強力な接着剤が大量に塗り付けられていた。そのせいで豊かな長い黒髪は固まり、頭皮にも2度(熱傷の深さ)のやけどを負ったマルセラさん。治療のため髪の毛はすべて切り、剃り落とされ、現在はスキンヘッドの状態で治療を受けている。
現場では8歳の息子もすべてを目撃しており、ふたりの話を基に警察が男の行方を追っているところだ。
■「シャンプー」という名の手口
コロンビア出身の移民だというマルセラさんは、メディアの取材に「帽子を使ったこの悪質な犯行は、祖国では『シャンプー』と呼ばれ、よく知られています」と説明している。
夫の浮気に逆上した妻が怒りの矛先を愛人に向ける、あるいは好きな男性が夢中になっている美女に激しく嫉妬するなど、犯行のほとんどが強い恨みを抱いた女性によるものだそうだ。
■誰かに恨まれている可能性
さらにマルセラさんは自宅のあるビルで美容サロンを開業していて、警察に対し、事件のしばらく前から気になることがあったと伝えている。
1ヶ月ほど前、コロンビア人らしいアクセントで話す女性からサロンの場所を尋ねる電話が入り、その2週間後には不審な男がビル内をうろつく様子が目撃された。そして犯行の数分前に再びその女性から電話があったが、マルセラさんの在宅を確かめるような雰囲気だったという。
こうしたことから、マルセラさんは「男はその女にお金で犯行を依頼されていたのではないかと、強く疑っています」とも話している。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)