祖父母が飼っていた猛犬が1歳孫を襲い死なせる 昼食を口にした途端に豹変
孫は亡くなり愛犬は射殺された。祖父母にとってはどちらも本当に大切な家族の一員だった。
家族を危険から守りたいとして、防犯目的で犬を飼う人々も少なくないアメリカ。なかでもピットブルは人気の犬種だ。彼らは飼い主にはあくまでも従順だが、一旦攻撃モードに入ったら豹変する。「やめなさい」という言葉など、まったく意味をなさないことがほとんどだ。
■裏庭を自由に歩き回る犬
米国・ロードアイランド州のイーストプロビデンス市で今月16日の昼過ぎ、ある家庭で飼い犬のピットブルがスカーレット・ペレイラちゃんという生後1歳3ヶ月の女の子にいきなり襲い掛かった。
その日、孫であるスカーレットちゃんを預かっていた飼い主夫妻は、昼食を愛犬がいる裏庭でとろうと考えた。犬は鎖につながれておらず、普段からフェンスに囲まれた裏庭を自由に歩き回っていたという。
■昼食で事態が急変
それまでは問題なく過ごしていたピットブルだが、スカーレットちゃんが昼食を食べ始めた途端に豹変。牙をむいてこの子に飛び掛かった。「やめなさい」という飼い主夫妻の言葉は何の効果もなく、その後も攻撃は続いた。
惨憺たる状況のなか、スカーレットちゃんはなんとか犬から引き離されてハスブロ・チルドレンズ病院に搬送されたが、そこで死亡が確認されたという。
■豹変し攻撃モードに
興奮状態のピットブルは、孫を守ろうと間に割って入った飼い主夫妻をも傷つけた。ともにロードアイランド病院に運ばれ、治療を受けている。
隣人は地元メディア『WPRI-TV』の取材に、駆けつけた警察官が周囲の安全を確かめたうえで4回発砲し、現場で犬を射殺したことを説明している。
■誰にとっても不幸な事故
この事故について、同メディアの取材に「ご家族の誰にとっても大変不幸な事故でした。安易な判断で幼い子供と犬を一緒にしたまま放置することは危険です」と感想を述べた市警。
飼い主にはおとなしく従順な犬であっても、何かの刺激を受けて豹変し、狂暴になることはある。愛犬家の市民に対し、くれぐれもそうしたことを心掛けておいてほしいと呼び掛けている。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)