元彼の車と時速194キロでレース 飲酒運転の23歳女の車大破で1歳息子が死亡
飲酒することで気が大きくなる人間がいる。車のハンドルを握るなどもってのほかだ。
酒に酔っていながら、車の後部座席に赤ちゃんを乗せて運転席に座った23歳の母親。公道に出たところ隣に元パートナーの車を見つけ、「ぶっちぎってやる」とレースを仕掛けたという。
■制限時速70キロの道路で…
米国・ネバダ州のラスベガスで19日夜7時15分頃、ローレン・プレシアという23歳の女がハンドルを握るヒュンダイ・ソナタが、隣を走る1台のメルセデス・ベンツに一方的にレースを挑んだ。
ベンツを運転していたキャメロン・ハバード=ジョーンズさんは、ローレンの元パートナーで息子のロイス・ジョーンズくん(1)の父親だった。彼への対抗意識があったものと考えられている。
■チャイルドシートごと車外へ
アクセルを踏み続けることで時速194 kmにも達したローレンの車は、ある地点でハンドルさばきを誤ってコンクリートの壁に激突。道路の制限速度は時速70キロメートルだった。
この事故でローレンの車は大破した。後部座席に乗っていたロイスくんはチャイルドシートに座ったまま車の外に放り出され、重い脳挫傷を負って病院へ。治療のかいなく6時間後に死亡した一方、母親のローレンは負傷で済んだという。
■「ぶっちぎってみせる」
隣を走行していたキャメロンさんは、ローレンが車をやけに飛ばす様子を心配し、運転中ではあったが携帯電話から彼女に電話をかけていた。
「子供が一緒だろう。スピードを落とせ」と何度も注意したが、ローレンは聞く耳を持たず、返事は「あなたの車をぶっちぎってみせる」というものだったという。酒臭かったローレンは、その日の午後4時ごろから酒を飲んでいたことを認めている。
■保釈保証金の設定はなく…
キャメロンさんによれば、この後にローレンとの間でロイスくんの「親権交換」が行われる予定だった。それまで母親と過ごしていたロイスくんは、続いて父親のキャメロンさんと過ごすため、公共の安全な場所で引き渡されるはずだったという。
虐待、ネグレクト、そしてついに飲酒および無謀運転で我が子を死なせたローレンの罪は、非常に重い。現在その身柄は郡拘置所にあるが、保釈保証金の設定はないという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)