「Go To」の迷走逆手に…都内ホテルが都民オンリーの割引企画を続々開始
新型コロナウイルス感染者の急増で、「Go To トラベル キャンペーン」は東京が対象外に。落胆している暇もない都内の宿泊施設では打開策が続々と…。
22日に開始された国内旅行の喚起策「Go To トラベル キャンペーン」。開始直前になって、政府は東京発着の旅行、東京居住者の旅行は割引の対象外にすると方向転換したが、それを受け独自に割引キャンペーンを打つ都内の宿泊施設が急増している。
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■ハイランクの部屋を割引価格で
世界ブランドである高級ホテル「東京マリオットホテル」(東京・品川)は22日より、東京在住者を対象に、ハイランクな部屋を取り揃える21階〜25階のエグゼクティブフロアの客室を特別割引価格で提供する「東京都民限定エグゼクティブフロアプラン」の発売を開始。
「自宅の近場で、日常から離れてゆったりと過ごす“ステイケーション”」をテーマに、通常よりも30%お得に利用できる宿泊プランを用意した。最高な眺めとリッチな部屋、さらに朝食がついて大人1名様13,650円から(2名様ご利用時、税金・サービス料別)。期間は11月30日までとなっており、記念日などに使ってもいいだろう。
■プリンスホテルは5,000円チケット
また、都内9箇所に位置するプリンスホテルでも「東京都民応援キャンペーン ~I LOVE TOKYO~」を22日よりスタート。宿泊した都内在住者には5,000円分の館内施設利用権がプレゼントされ、滞在期間中に利用できるというお得なものだ。
また、ホテル直営のレストラン、バー、ラウンジも会計から20%オフ。しかもこの飲食関連については宿泊以外の客も含むという大盤振る舞いだ。実施期間は、「Go Toトラベルキャンペーン東京除外解除まで」と決めており、突然の東京除外をかなり意識して企画されたもよう。
■浅草の旅館も同様の試み
外国人観光客が皆無となっている各地の観光地も、この流れを取り込もうと必死だ。
東京・浅草の「PROSTYLE(プロスタイル)旅館 東京浅草」は、東京都民を対象に、通常宿泊料金が50%オフ(割引金額の上限なし)になるほか、近隣の人力車や着付け会社も特典として利用できる独自の「Go To浅草キャンペーン」を22日より開始している。
今回の施策では除外された東京だが、この苦境を乗り越えようと各事業者は背水の割引キャンペーンで勝負に出ている。
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(文/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤)