15歳少年が睡眠2時間のゲーム三昧で脳卒中に… 腕と手が動かずリハビリ中
ゲームに夢中になるあまり気付いたらこんな時間に…。そんな悪いサイクルが日常になっている人は、いくら若くても要注意だ。
若いから血管もしなやか、メタボとは無関係、もちろん脳卒中など無縁だ…。そう思って油断していてはならない。普段からゲーム三昧で運動不足と睡眠不足が重なれば、病魔は容赦なく忍び寄ってくる。驚くような事例が中国より伝えられた。
■「オンライン授業」じつはゲーム
中国・広西チワン族自治区の首府・南寧(なんねい)市に暮らす15歳の少年シャオビンくん。彼は今年2月、新型コロナウイルスによるロックダウン(都市封鎖)のため自宅で過ごしていたが、その間じつは自室でずっとゲーム三昧だった。
「オンライン授業が続いている。勉強に集中させて」と言って自室のドアを閉め、窓も閉め、両親からの干渉を常に絶っていたという。
■片側の腕と手が動かず
自室に閉じこもってゲームに没頭という日々が1ヶ月ほど続いた3月のある日、シャオビンくんは突然倒れて病院に救急搬送された。
意識が戻るも片側の腕と手がまったく動かず、年齢的にはまさかと思われたが医師たちは脳卒中を強く疑った。速やかに治療が行われ、現在は理学療法士・作業療法士によるリハビリが続けられている。
■22時間もゲームを続ける日々
日常生活に関する聞き取りの中で、医師が驚いたのは少年の睡眠時間だった。「睡眠時間は毎晩2時間くらいだったと思う」と話した両親。ゲームをほどほどのところで切り上げることをせず、漫然と続けてしまう様子を訴えた。
脳卒中という診断名に驚きを隠せない様子の両親に、医師は「運動、栄養摂取、睡眠がいずれも疎かになってしまった場合は、15歳であろうと脳卒中は起こり得る」と話している。
■足が壊死した例も
4年前には浙江省の杭州市にあるインターネットカフェで、当時19歳の男性が6日間にわたりゲームを楽しんでいたところ、足が壊死して患部の切除を余儀なくされた。ひどい感染症のため、処置があと少し遅ければ男性は命を落としていただろうという。
父親が、吐き捨てるように「ゲームにしか趣味がない息子などいらない」とその男性に告げたことも、話題になったこの事例。熱狂的なゲーマーは、家庭内での孤立という問題をはらんでいることも多いのかもしれない。
・合わせて読みたい→千鳥・大悟、外出自粛の中やっていること 「ドリフト?」「大悟だけ」
(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)