不正出血に気付いても新型コロナのせいで… 受診が遅れた看護師の子宮頸ガンは手遅れか
ガンの不安がよぎったら直ちに医療機関を受診したいもの。しかし今、医療機関はどこも新型コロナウイルスへの対応で手一杯だという。
■悪性度の高い子宮頸がん
しかし5月になると不正出血が毎日続き、ウェイドさんは新型コロナウイルスにも感染。ある日、夜間に大量の出血が続いたことから病院の救急外来へ。そこでやっとスメア検査を受けることができた。
検査結果の到着には3週間も待たされた上に、残念ながら子宮頸がんであることが判明。ウェイドさんの下腹部で腫瘍はすでにテニスボール大にもなっており、がん細胞の増殖・転移のスピードが速い低分化型でグレード3。悪性度が高く予後は良くないという説明だった。
■「あの時検査していれば」
すぐにつらい化学療法と放射線治療が始まったウェイドさん。さらに、放射線治療による被曝から守る目的で卵巣を照射野外の位置に移し、固定させるという腹部の手術も受けた。がんを必ず克服し、いずれ体外受精で子供を産みたいという強い願いからだった。
「皆さんも異変を感じたらすぐにスメア検査を。もっと早く検査できていたら、私のがんもグレード1で発見されていたかも」とインスタグラムに悔しさをぶつけるウェイドさん。
医療費も高額になることからクラウドファンディングにページを開設し、善意の人々に懸命に募金をお願いしているという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)