朝、元気だった子供が幼稚園で容態急変… その原因に「本当に怖い」
朝は元気だった幼稚園児が、日中突然容態が急変……子供の熱中症の実例と、家庭での応急措置・救急車を呼ぶべき判断基準について取材
■子供はとくに熱中症に注意
最高気温が30℃にも達していなかった中で、熱中症になってしまったBくん。園では、子供たちは室内でマスクを外すなど対策が取られていたそうだが、Bくんは食事のときにもあまり水分を摂らなかったことなど、様々な要因が重なってしまったのではないか……とAさんは話す。
このことについて、救急外来で働く看護師に話を聞いたところ、「子供は元々大人より体温調節機能が未発達で熱を下げにくい上に、照り返しの影響も受けやすい」といい、子供は体調の異変に気づくことが難しいため、大人が注意してあげることが重要だと指摘する。
また、「マスクをしていると熱が発散されにくく、熱中症になりやすいのは事実」という。
■扇風機より保冷剤、エアコン活用を
また、Aさんがとっさに取った「扇風機を直撃させて涼ませる」という対応については、「あまりしないほうがいいかも」とのこと。
熱中症の場合、「冷やすときは体表面だけではなく、中からも冷やす必要がある」そうで、「脇や脚の付け根に保冷剤を入れたり、クーラーの効いた部屋で寝かせたりするほうが良い」という。
■重症の場合は救急車を
命に関わる熱中症。いつもよりぼーっとしている、呂律が回っていない、変なことを言っている……など、普段と意識レベルが違う場合は救急車を呼ぶ判断基準になるそう。とくに汗をかいていない場合は「かなり重症」であり、「すぐに救急車を呼んでほしい」という。
熱中症は、誰しもがなり得る可能性がある。とくに子供は体調の異変に自分では気づかない、不調を訴えることが難しいため、周囲の大人が目を配る必要がある。
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(取材・文/しらべぇ編集部・越野 真由香)