強姦され妊娠した17歳娘を父親が絞殺 「情けない大恥」と名誉殺人を主張
性的暴行を働いた男ではなく、被害に遭った娘を「情けない、恥ずかしい」と捉えるとは…。この思考は、いつ改められるのだろう。
■名乗りを上げない被害者も
インドでは年間あたり4万件前後の性的暴行の被害届が提出されており、2018年には法が改正され、再犯者と12歳未満の子供を強姦した者は死刑になると決まった。
ただし犯人から「他言すれば家族の命はない」と脅されている例は多く、不名誉なレッテルを貼られることを嫌い、事件を内密にする被害者はその何十倍もいるのではないかと考えられている。
■女に生まれることの不幸
少し前にはインドネシア・スラウェシ島で、親戚の45歳の男と肉体関係を持った16歳の少女を2人の兄が大きな刀で惨殺。彼らもやはり名誉殺人を主張していた。
国連の推定によれば、名誉殺人の名のもと、世界で5,000名ほどの少女・女性が理不尽な理由で殺害されているという。女に生まれただけで親・兄・親族の男たちから粗末な扱いを受けている、そう嘆く女性がいまだ少なくないようだ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)