全身の8割弱にヤケドが… むごすぎる虐待で息子を殺した夫婦に実刑判決
虐待ケースの中でも稀に見る残忍さ…。当局もそう語るほどひどい行為で息子を死なせた夫婦に、ようやく判決が下された。
「子供は自分の命より大事」と言う親がいる反面、子供を愛せないだけではなく、虐待して殺害してしまう親もいる。このほど実刑判決を下された夫婦は、長期にわたり幼い息子をいたぶり、意識を失うまで虐待を続けた。その方法は、当局関係者もひるむほど残忍だった。
■男の子の悲しい最期
シンガポールのアパートで暮らしていたある夫婦(ともに28歳)が、2016年10月15日から数日にわたり、5歳の息子に熱湯を何度も浴びせた。
回数は4度。最後には動けなくなったというが、夫婦は何時間も放置し、その後に病院へ。体の75%にヤケドを負っていた男の子は、同月23日に息を引き取った。体にできた傷について、夫婦は当初「息子が自分でやった」などと嘘をつき、当局をだまそうとした。
■繰り返された虐待
その後の調べで、夫婦は息子を小さなペット飼育用のケージに押し込んで、放置していたことも判明。ペンチでつねる、鼻を殴って骨をへし折る、熱したスプーンを手に押し当てる、さらにほうきで殴ることもあったという。
失業中だったとされる夫婦には、他にも複数の子供がいたようだが、死ぬまでいたぶられたのは5歳の息子だけだったとみられている。