厚生労働省、被災時の食中毒に注意喚起 時には「捨てる」対応も…
厚生労働省が食中毒について注意喚起。予防のポイントは…
3日からの熊本県人吉市など九州地方を襲った記録的豪雨により、現在各地で甚大な被害が生じている。事態を悪化させないよう、厚生労働省は今の時期に発生しがちな問題「食中毒」に関して注意喚起をしている。
■「食中毒が起きやすくなります」
8日、厚生労働省は公式ツイッターにて「食中毒にご注意!」と切り出した。
7月を迎え、暑くジメジメとした日が増えている状況から「気温、湿度が高いと食べ物が腐りやすく、食中毒が起きやすくなります」と食事における注意を促す。
同時に食中毒の予防のために、「食品の衛生的な取り扱い」「手洗いの徹底」を改めて呼びかけ、厚生労働省の食中毒予防のポイントをまとめたページへのリンクを添付した。
【#食中毒 にご注意!】
令和2年7月3日からの大雨により被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。気温、湿度が高いと食べ物が腐りやすく、食中毒が起きやすくなります。食中毒を予防するため、食品の衛生的な取り扱い、手洗いの徹底など、特にご注意ください。
→https://t.co/Ienwo2IgD0 pic.twitter.com/eMZ3WzJweZ— 厚生労働省 (@MHLWitter) July 8, 2020
■「捨てる勇気」も重要
公式サイトでは、高温多湿の現状に加え、災害時は「ライフラインの寸断により食品の低温保管ができなくなる」といった要因により、食中毒が発生しやすくなると説明。
そのため、食品の調理・配付や食事の際に手洗いを徹底することや、調理を行う場合、食材を十分に加熱することなど、基本でありつつも重要なポイントをいくつか紹介している。
また、避難所等で出された食事については「保管せずできるだけ早く食べるようにしましょう」と訴え、もし時間が経ち過ぎた場合には「思い切って捨てましょう」と提唱していた。
■コンビニでは募金も実施
被災地の状況を受け、ネット上でも「被災地で感染症や食中毒が発生しませんように」「食料品などは時期的に食中毒が心配です」と不安や心配の声が相次いでいる。
非常事態に対し、コンビニ大手3社は九州豪雨の緊急支援募金を開始。また、ユニクロを経営するファーストリテイリングは被災地に衣料品を提供するなど、各企業がサポートのために尽力している。
新型コロナウイルスや熱中症、食中毒など様々な問題もある今、多くの人が協力し助け合う必要があるだろう。
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(文/しらべぇ編集部・ステさん)