研修中の女医が子供の目の前で夫を殺害 「独特の目つきが怖かった」
夫婦仲に問題を抱えている妻が、自分を見る夫の目つきや表情の「変化」について訴えることがある。
日々、臨床の現場で命の尊さや死がもたらす深い悲しみに触れてきたはずの研修医の女が、夫を殺害した。幼い子供たちを育てながら医師の道を突き進む妻と、それをサポートしてきた夫。ふたりの間に何が起きたのか。
■女の研修医が夫を殺害
米国・ネブラスカ州東部のオマハで、キャサリン・ジョーダンという31歳の女が夫のジョシュアさん(35)を殺害したとして逮捕され、第二級殺人罪で正式に起訴された。
ジョーダン被告は、カリブ海の島グレナダにある名門セントジョージズ大学(St. George’s University)を2018年に卒業し、ネブラスカ大学医療センターの臨床医学レジデンシー・プログラムに身を置く研修医だった。
■車内で口論が激化
事件は6月17日午後3時過ぎ、ネブラスカ州西部のスコッツブラフから自宅に戻る途中の州間高速道路80号線上で発生。夫妻は車内で口論を激化させ、ジョシュアさんはいったん路肩に停車させると友人に電話をかけて、仲裁をしてほしいと助けを求めた。
しかし被告は拳銃を手に取り、後部座席から子供たちが見ている中、夫の胸に向けて2度引き金を引いている。
■「独特の目つき」への恐怖
自ら警察に通報し、おとなしく容疑を認めたジョーダン被告。取り調べの中で「夫は独特の目つきで私を見ることがあり、それが私と子供たちにとっては恐怖だった」と供述している。
殺害の直前にも夫がその目つきを見せたといい、「腕を振り上げる素振りにも強い不安を感じ、瞬時にコンソールボックスから拳銃を取り出した」などと話したという。
被告の身柄は現在ドーソン郡拘置所にあるが、裁判所が設定した保釈保証金は100万ドル(日本円で約1億700万円)と極めて高額だ。
■医師を目指す妻に夫は…
子育てしながら医師を目指すジョーダン被告を、夫ジョシュアさんはどう支えてきたのか。彼のどのような目つきや表情に怯え、それがどれほどの恐怖や不安となって被告の心に蓄積していったのか。検事当局はこれまでの夫婦仲についても調査を行う模様だ。
子供たちは当局に保護されており、被告は7月2日に郡裁判所に出廷するよう命じられている。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)