新型コロナ無症状者が出産祝いに… 抱っこされた赤ちゃんが感染死
若いから自分は新型コロナに感染しても大丈夫、という考え方はよくない。周囲に大勢いる健康弱者のためにも、「絶対にかからない、うつさない、距離を保つ」という心がけが誰にも求められている。
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の怖さは、呼吸器の病状が著しい者がいる一方で、無症状あるいは軽症で済んでいる者が知らぬ間に感染を広げてしまうこと。
長く続いた辛いロックダウン(都市封鎖)や外出自粛が解除となり、人々の気がふと緩んでしまっている今、こんな悲劇が世界のあちこちで再び起きているのだ。
■両親は陰性なのに…
インドネシア・東ジャワ州パメカサンのトラナカン地区で、誕生して間もない男の赤ちゃんが自宅で発熱、咳、呼吸困難などの症状を呈し、今月9日に地域の総合病院に入院した。
新型コロナウイルスに関する検査では、両親が陰性にもかかわらず赤ちゃんの感染が判明。そして闘病2週目に入った今月21日、赤ちゃんは生後わずか40日で死亡した。
■無症状者1名から陽性反応
感染源として疑われたのは、両親と親しくしている大人たちだった。今月上旬に赤ちゃんと母親が退院すると、近隣住民、知人、友人ら大勢が出産祝いを持って自宅を訪れていたためだ。
地元の保健当局がそうした訪問者を濃厚接触者として検査したところ、1名について新型コロナウイルスの無症状感染者であることが判明。赤ちゃんを抱き、あやしていたことがわかっている。
■外出自粛解除で気も緩み…
誕生した赤ちゃんをお披露目したい両親と、吉報を聞いて早速お祝いに駆けつける人々。これは本来なら、人生の大変ハッピーなイベントだ。
そんな中、互いに適切な距離を保たなかったことで大きな悲劇が起きてしまった。長く続いた外出自粛期間も終わり、解放感やふとした気の緩みが原因とみられ、もっと注意深くあるべきだったと誰もが後悔の念に苦しめられているという。
■遺体は行政が埋葬
両親の深い悲しみに追い打ちをかけたのは、厳密に定められている「新型コロナ患者の遺体の取り扱い方法」だった。
闘病中、我が子の病室に近づくことさえ許可されなかった両親だが、遺体に対面することも叶わず、行政が埋葬までを厳密に管理。これは新型コロナ感染死の悲しすぎる現実で、赤ちゃんだから大目にといった例外は許されない。
感染を自覚していない者が、知らぬ間に周囲にウイルスをまき散らすことが問題となっている新型コロナウイルス。このような悲劇を繰り返さないためにも、あらゆるシーンでソーシャルディスタンスを保つ努力を続けていきたいものだ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)