結婚式のお色直しは行事ではない? チコちゃんが深い理由を解説
『チコちゃんに叱られる』でお色直しについて解説。単なる行事でなく深い意味が…
26日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ「結婚式でお色直しをするのはなぜ」が話題となっている。
結婚式のひとつの楽しみでもあるお色直し。二つのドレスを着るまたは見ることができる単なる行事ではなく、じつは深い理由があった。
■「相手の家に染まるため」
チコちゃんの気になる回答は「相手の家に染まるため」という。花婿一家に対する忖度もあるのかもしれない。お色直しは日本だけの文化のようだ。海外では、結婚式の1日を一生に一度の思い出を残すという意味で一日中同じドレスを着る。
そのため、日本ではレンタルが一般的で、海外では購入するか手作りするかという点でも文化の違いが現れている。
■お色直しの起源は…
そもそも、お色直しの起源は500年前の室町時代にあるという。元々結婚式は丸3日間に渡って行われるもので、花嫁は初日と2日目は花婿と過ごすが、そこでは白装束を着用。
最終日となる3日目にはじめてお色直しをして花婿の両親にあいさつをする。ここで嫁入りが認められていた。
■明治には結婚式が短縮
明治時代になると大名や将軍たちが行っていた結婚式は商人や農民の家でも行われるように。借金までして結婚式をする家も続出し、社会問題になるほどとなっていた。そこで、内閣総理大臣も努めた伊藤博文が結婚式を改革。
後の大正天皇の結婚の際に「誰でも応用できるような新しい式」として、神前結婚式を推進した。三日三晩かけて行っていた式三献から「三々九度」という現代式を生み出されることとなった。
この方式のおかげで三日三晩かかった結婚式は一日のうちに終わるように。お色直しも一日のうちに組み込まれた。ちなみに、ウエディングドレスは明治3年に輸入されて有名になったのだという。
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(文/しらべぇ編集部・Aomi)