幸福実現党・七海ひろこが都知事選撤退で一石 泡沫候補扱いに抗議
マスコミからの「泡沫候補」扱いを批判し、幸福実現党の七海ひろこ候補が都知事選撤退を表明。
幸福実現党は25日、党本部で記者会見を開き、7月5日投開票の東京都知事選に党公認で立候補している七海ひろこ氏が選挙戦から撤退すると表明した。
同日午前中に役員会を開いて決定したという。同席したのは七海候補と江夏正敏党幹事長。今後は街頭演説などを行わず静観に徹するという。公選法上、告示日から後は立候補の辞退ができないために、七海氏へ投票してもそれは有効票として扱われる。
■マスコミ型民主主義を改善したい
江夏幹事長はまず、撤退という選択を採ったのはマスコミ型民主主義を改善したいと思ったからだと述べ、投票結果が出る前から主要5候補というくくりで、テレビや新聞報道が行われ、有権者の投票を誘導しているように感じていると指摘。
これでは少数者の意見を反映することができず、民主主義が健全に機能しているとは思えないと所見を述べた。
最後に、江夏氏は「都知事選を撤退するという方法で、有権者の皆様に問題意識を持っていただくとともに、報道関係者の皆様にも残りの期間、そして、今後の国政選挙においても、報道のあり方をぜひとも改善していただければ有り難く存じます」と締めくくった。
■総務省や民放に申し入れ
次にマイクをとった七海ひろこ氏は、2016年に続き今回が2度目の都知事選。前回は「主要3候補という方々が報道の多くを占め、民放では97%〜98%が主要候補の報道を占め、残りの18名を2%〜3%の割合で報道される」といった状況だったという。
そこで、有志の候補が報道のあり方に抗議。「BPO(放送倫理・番組向上機構)においても審議されることになりました」と胸を張り、今回は4年前の教訓を重々承知していたので、総務省に申し入れしていたことを明かした。民放各社にも選対から申し入れ書を直接届けたという。
七海氏は「今回の都知事選においてマスコミの偏向報道が改善されると期待をしておりました。しかし、結局主要5候補という形で偏向報道され、改善も是正も全くされませんでした」と悔しさをにじませた。