初日から枕営業も… コロナ感染50人に迫る東京でホストクラブの危険性を元常連が激白
夜の街クラスターの中でもとくに危険性が指摘されるホストクラブ。その原因を元常連客の女性に聞いた。
不評だった「東京アラート」を解除し、営業自粛などに関するロードマップでのステップ3に移行した東京都。しかし、14日は47人、15日は48人の新規感染者が判明した。
■ホストクラブの集団検査で
14日から感染者数が急増したのは、新宿区が歌舞伎町のホストクラブ従業員などを対象に集団検査を実施したためだ。以前から「夜の街クラスター」の危険性が叫ばれていたが、15日も20人の感染が発覚し、危惧を裏付ける形になっている。
なぜ、いわゆる「夜の街」「接待を伴う飲食店」の中でも、とくにホストクラブにおいてこれだけの大量感染が発生しているのだろうか。たしかに、集団検査を行ったから、というのも背景にある。
しかし、以前は一晩で数軒のホストクラブをはしごするほど常連だった20代女性Aさんは、ホストクラブならではのいくつかの危険性について警鐘を鳴らす。
①接客人数がキャバクラと異なる
Aさんは、現在は昼職に就いているが、以前はキャバクラ嬢として働いていた経験も持つ。その上で、キャバクラとホストクラブを比較すると、接客の際の人数が大きく違うという。
「キャバクラは、基本1対1の接客です。また、女の子を指名した場合、指名かぶりがなければずっとその子だけと話し続けることも。一方、ホストクラブは、指名してもヘルプがつくのが基本で、1人の女性に対して常に3〜4人くらいで接客します。
また、ホストの場合は、指名していても他の席にヘルプに行ってしまうことも多い。『お店全体で盛り上げる』といったスタイルなんです」
1回入店して触れ合う人数が多いことに加えて、ヘルプやローテーションといった接客システムも感染リスクを高めている可能性がある。
②密着度と枕営業
3密における密集リスクだけでなく、密着リスクについても違いがあるという。
「キャバ嬢は、店内では自分からはあまりいちゃいちゃしない子が多いです。でもホストは「イチャ営」と呼ばれる、イチャイチャする接客は日常茶飯事。
特にコールで席を盛り上げることも多いのでお酒をたくさん飲んで判断力が鈍り、店内でボディタッチが多くなってしまうことも多いのではないでしょうか。店内でキスしたりすることはありませんが、枕営業も確実にホストのほうが多いですね。
男性客は1回寝てしまった女の子には通わなくなりがちなので、キャバ嬢側もそう簡単に枕営業しないのですが、ホストの場合は寝てからのほうが太いお客さんになる。だから、『初回枕』とかも全然ありますよ」