ソーサーは紅茶を飲むためのもの 意外な歴史をチコちゃんが紹介
ティーカップの下に置かれるソーサーには意外な秘密が。チコちゃんが紅茶と欧州の歴史を解説した。
12日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ「なぜティーカップにはお皿がついている?」が話題となっている。
店で出てくるティーカップの下にはソーサー(皿)が絶対についてくるが、どうしてセットで出てくるのだろうか。
■はじまりは日本の緑茶
チコちゃんの気になる回答は「カップがポッドでお皿がカップだったから」というもの。最初にお茶が飲まれるようになったのは、紀元前2700年頃の中国と言われている。そして、日本に伝わったのは平安時代・9世紀の初め頃のようだ。
17世紀初頭には、オランダ貿易会社が日本からお茶を輸入しはじめたことを契機にヨーロッパにお茶文化が広まった。つまり、ヨーロッパで最初に飲まれていたのは紅茶ではなく、緑茶だったのだ。
その後、日本が鎖国を始めると中国から輸入される緑茶が主流に。当時は緑茶を「東洋の神秘薬」と呼ばれており、飲むと「長寿になる」「病気が治る」と考えられていた。
■緑茶から紅茶へ
17世紀中頃には中国で紅茶が誕生。緑茶よりも西洋人の好みに合う味だったため、ヨーロッパでは貴族から庶民と階級関係なく楽しまれるようになった。
しかし、オランダ・イギリス・ポルトガルがアジアとの貿易争いをしていた影響で、ティーポットが手に入りづらい状況になっていたという。