直腸から生魚丸1匹を摘出された男性 「座ったら入ってきた」と主張するが…
この広い世の中、常識では考えられない「事故」が今日もまた起きている。
さまざまな激しい症状を抱え、緊急治療を必要とする人々に対応する病院の救急外来では、異物の摘出手術の件数も少なくないという。担当医師たちは、一体なぜ…と絶句してしまうようなモノを目にすることもあるようだ。
■激しい下腹部痛を訴える
中国・広東省の肇慶(ちょうけい)市にある「肇慶市第一人民医院」。この病院の医師が今月2日、激しい下腹痛を訴えて来院した30歳の男性患者の直腸から、とんでもないモノを摘出する様子をオンラインで公開した。
映像を見た人々は男性の愚行に「あり得ない」と呆れ、当人が放った苦しい言い訳は苦笑を誘っている。
■「座ったら入ってきた」
男性患者の下腹部について画像診断を行った医師は、直腸に大きめの魚が一匹まるごと存在することに気付いた。「なぜこんなモノが直腸に」と侵入の状況を尋ねた医師に、男性は「誤って魚の上に座ってしまったら、中に入ってきた」などと返答した。
医師は呆れ、その言い訳を無視。男性の愚かさを世界中の人々に見てもらおうと、摘出手術の様子をオンラインで公開することを思いついたという。
■鋭い背びれが腸壁を…
外科的手術により摘出された魚は、「カワスズメ(モザンビーク・ティラピア)」だと判明。最大で40センチメートルまで成長する淡水魚で、海外では食用にされている。
男性は「自分でも懸命に引っ張り出そうとしたが、無理だった」と説明しており、カワスズメの強く鋭い背びれがひっかかったのか、腸壁にはダメージが確認された。肛門から侵入した当時、魚が生きていたか否かは不明だ。
■想像をはるかに超えた悪臭
医師は「(男性の体内から)出てきた途端、その魚は想像を絶する悪臭を放った」とも言い添えている。医療用のマスクをしていてもなお、手術室の誰もが吐き気をもよおしてしまったそうだ。
カワスズメの内臓は激臭を理由に嫌われており、食用にさばく際は決して内臓に触れず、可食部のみを切り取る方法が取られるという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)