「潰れちゃう」投稿がバズったが結局閉店へ 「お気に入りのお店に今行ってあげて」
コロナ禍の中、京都市で店舗経営が困難になってしまった、その店主の想いとは…
2020/06/11 14:30
■SOSツイートがバズったが
この店は、新型コロナの影響もあり、3月に入ってからは、客が1人から多くて3人という状態に陥った。
そのため、店主はツイッターで、4月8日に、「隠れ家的な店として、店長1人でしばらくはひっそりとやっていければと思っておりましたが、隠れすぎて普通に潰れそうです」とSOS投稿。
Twitter上の皆さんはじめまして
10月に京都市下京区にオープンしたたこ焼きBar…居酒屋…? 店長です隠れ家的な店として、店長1人でしばらくはひっそりとやっていければ、と思っておりましたが、隠れすぎて普通に潰れそうです
— 御科@元たこ焼き屋店長 (@takotenishell) April 8, 2020
すると、これがバズって客が大きく増えた。しかし、19日に国による緊急事態宣言が出されたことで、客の入りがパッタリと止んでしまったという。
■新型コロナと地理的問題を懸念
店主は、「この場所での飲食店経営の見通しが、全く立たなくなってしまった」とこぼす。この店の最寄り駅JR梅小路京都西駅は、2019年3月に、JR京都駅のひとつ隣にできた新駅。現在も駅周辺にホテル建設が進んでおり、京都駅に集まる観光客をこの地区に呼び込む目的があった。
しかし、店主は「インバウンド客・日本人観光客ともに、ここに集まる景色を想像できなくなってしまった」と話す。コロナ禍の影響と地理的な問題が、ダブルで大きくのしかかってしまったために閉店の決断をしたという。
最後に店主は、「いつかまた別の場所で店を開くことができれば」と、この先の希望についても語った。
・合わせて読みたい→73歳・江戸前寿司職人のSNSチャレンジが話題 「文化を絶やすわけにはいかない」
(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)