『ドンキ』店頭に現れた1枚の写真 「その正体」は何より素晴らしかった
新型コロナウイルス流行後、多くの『ドンキ』は店頭にホワイトボードを置くように。ある1枚の写真に写っていたのは…。
■ホワイトボードに貼られた写真
ある日、記者(私)が都内のドンキを訪れると、店頭ホワイトボードの裏面左側に、1枚の写真が貼ってあるのを発見した。多分に漏れず同店のボード裏にもユーザーからの感謝の声が多数書かれていたが、「写真が貼られている」というケースは初めてである。
写真をよくよく見ると、店頭ボードの裏側が写っている模様。一見すると意図が全く読み取れないが、写真内のボードと現物のボードを見比べているうちに、「ある事実」に辿り着いた。
■店側の「人情」が素晴らしい
記者(私)が同店を訪れたのは6月上旬のことであったが、写真内のホワイトボードに書かれたメッセージは、いずれも「4月の日付け」が添えられているのである。
現物のボードを見ると、そこに書かれたメッセージには「5月の日付け」が書かれていた。恐らく止むなく裏面のメッセージを消す必要が店側に生じたが、ただ消すのはあまりに忍びなかったのだろう。
そのため、これまでのメッセージを消す代わりに「写真」として思い出に残し、感謝の気持ちとしてボードに貼ることを選択したのだと思われる。
■互いに敬い合う精神
一部の消費者の間では「お客様は神様」という言葉が曲解されている風潮もあるが、店側と客側は本来対等な立場のはず。ドンキのホワイトボードの裏側には、店と客が互いを思いやる気持ちがいっぱいに詰まっていることがヒシヒシと感じられた。
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(取材・文/しらべぇ編集部・秋山 はじめ)