自粛要請が解除されても… 病院で働く友人からのLINEに言葉が出ない
緊急事態宣言が解除されて、いま病院では何が起きている? 看護師の女性が置かれていたあまりにも過酷な状況が明らかに
5月25日に緊急事態宣言が全面解除となり、感染症対策をしながら徐々に経済活動を再開させる動きが加速。経済の回復には明るい兆しが見え始めた一方で、医療現場で働く人々は、依然として過酷な状況に置かれている。
■緊急事態宣言は解除されたけど…
緊急事態宣言が全面解除となり、様々な自粛要請が解除・緩和されたことを受けて、記者(私)は友人たちと「7月頃には会えないだろうか」といった話に花を咲かせていた。
久々に明るい話題で盛り上がっていた中、1人だけ「私は参加を自粛する」との書き込みが。彼女は、看護師として東京都内の病院で働くA子さん。
「緊急事態宣言が解除されたことで患者の受け入れ条件が変わった」「私が感染源となることは絶対に避けたいから…」という痛切なメッセージには、そのトークルームにいた誰もが口をつぐんだ。
■以前の受け入れ体制は
その後、緊急事態宣言が全面解除となった後、病院でどのような変化が起こっているのかについて、記者としてA子さんに取材。
A子さんが勤務する病院では、緊急事態宣言下の患者の受け入れ体制は「発熱患者が来た場合は通常の正面玄関ではなく、発熱者専用の入口、待機場所で待機してもらっていた。夜間救急については、連絡を受けた時点で発熱や呼吸器症状がある時点でお断りしていた」という。