1300年の歴史誇る神社で見かけた「新たな参拝スタイル」に衝撃
新型コロナウイルス流行による緊急事態宣言が全面解除された初の週末、商売繁昌の神様が祀られている東京・秋葉原の「神田明神」にも人出が戻ってきた。
新型コロナウイルス流行による緊急事態宣言が全面解除された初の週末、商売繁昌の神様が祀られている東京・秋葉原の「神田明神」にも人出が戻ってきた。しかし、まだ完全復活とはいえず、社殿前にはいつもと違った光景が広がっていた。
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■商売の神様
日本三大祭り、江戸三大祭りである「神田祭」を取り行ってきた神田明神。創建は730年とされ、昔から江戸界隈の町人に愛された町のシンボルで、現在も秋葉原、御茶ノ水、神田エリアのランドマークとなっている。
正月の三が日、仕事始めには、秋葉原電気街エリア手前まで参拝待機列が伸びるほど、多くの参拝客が訪れる。昨今は「パワースポット巡り」にも欠かせない場所だ。
■空間を開けた行列
5月31日、神田明神に到着すると、参道にある茶屋街はすべて休業中。シャッターがおり、ひっそりと静まり返える中、参拝を終えた人たちが鳥居の下で一礼している姿が目立っていた。境内に入ると、お土産などを扱う施設は全面休業、お札やおみくじを扱う「授与所」も閉まっていた。
社殿の前には約2メートルおきに赤い目印が足元に貼られており、参拝客同士がソーシャルディスタンスをとれるように配慮。さらに賽銭箱の前も、立つ場所は3箇所指定されており、参拝客は3方向に分かれて手を合わせていた。
■先週の3倍の人出
平時、社殿前に行列ができることはそうそうないため、この行列の光景はまさに新型コロナウイルス直後の今だからの光景だ。
ツイッターを辿って見ると、この状態は4月末ごろから見られるようになったようだ。近くの売店のスタッフに話をきくと「これでも先週末に比べると3倍くらいの人出です。緊急事態宣言が出ている最中はほとんど人が来ませんでしたから。ようやくここまで戻って来ましたね」と嬉しそう。
ちなみに売店の売れ筋は、キンキンに冷やされた甘酒、そしてアニメ『ラブライブ!』とコラボしたジンジャエール「神社声援(じんじゃエール)」とのこと。飲み終わった瓶を返却すると祈祷した御縁玉(5円玉)がもらえるようである。
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(取材・文/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤)