『在りし日の歌』を起点に語る中国映画の現在 「やや不満なところも…」

『活弁シネマ倶楽部』最新回では、“中国第6世代”の一人であるワン・シャオシュアイ監督による『在りし日の歌』をピックアップ。

■3時間という確実に必要な時間

活弁シネマ倶楽部
(画像提供:レプロエンタテインメント)

森氏があげたのは、激動の時代に翻弄される人々の過ごす歳月を丹念に綴った作品たち。

そして、その上で「一組の夫婦の喪失感と、止まってしまう時間。けれどもそれとは対照的に、大きく流れていく時間。ここで“喪失感”を核にすることで、“時間” や“個と時代”という表現に、複雑なニュアンスが出ている気がしました。その喪失感から生まれた“傷”が癒えていく過程を、確実に必要な3時間という時間をかけて描いている」 と論じた。


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■現在中国映画を知る重要な回に

さらに話題は、ジャッキー・チェンや、ドラマ『傷だらけの天使』にまで及んでいるほか、本作における俳優の演技と魅力、物語の大きな軸として描かれる“一人っ子政策”へ の言及も。

今泉力哉監督やエリック・ロメール監督の名も飛び出し、同じく中国第6世代であるジャ・ジャンクー監督やロウ・イエ監督らの作品との比較もあり、現代の中国映画を知るうえで、非常に重要な収録回となっている。

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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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