小池百合子都知事の有力対抗馬か 元日弁連会長・宇都宮氏が都知事選に出馬表明
日弁連会長を務めた弁護士の宇都宮健児氏が今夏の都知事選に出馬を表明。都庁で会見を行った。
■都知事選の構図
現在、都知事選に名をあげているのは、「ホリエモン新党」を立ち上げた立花孝志氏。立花氏は堀江貴文氏の出馬を模索しているという。
れいわ新選組をのぞく野党四党一会派は候補者を模索し、田中優子法大総長や前川喜平元文科省事務次官に声をかけているが断られ、お手上げ状態だ。
ただ、立憲、国民には「宇都宮氏ではあまりにも左派色が強すぎる」という慎重な声が根強い。いったい、都知事選はどうなるのだろうか。
■「小池 vs 宇都宮」にまとめるべき
筆者は、会見に出た都政ウォッチャーに聞いた。
「コロナ禍以降、小池都知事は連日テレビに出て顔を売っていますから、圧勝でしょう。かといって野党は、知名度だけを考えて候補者を探せば、2016年の都知事選出馬会見で『これから都政を勉強します』といって不勉強を露呈し、惨敗した鳥越俊太郎氏の二の舞になりかねない。
むしろ、ここは候補者を諦め、小池知事 vs 宇都宮氏にもっていくべきでしょう。記者会見で宇都宮氏は『小池知事には当初、期待していて、直接面談して政策書を渡した』と発言していましたね。それが今は絶望に変わった。
それは小池氏が東京五輪の招致疑惑や石原都政のダーティーマネーの追究、豊洲移転への変更、貧困層の支援など、都民の期待を次々と裏切っていく姿を目の当たりにしたからです。
むしろ、都政を熟知した小池氏と宇都宮氏が一騎打ちしたほうが小池氏のボロが出やすい。主要野党は介入すべきではないと思います」
都知事選の投開票日は7月5日。一体何が飛び出すのやら。
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(取材・文/タカハシマコト)