「かるたの甲子園」初の中止を受けて 高校生オンライン大会の計画が発表

漫画『ちはやふる』でも描かれた高校生の競技かるた選手権が新型コロナウイルスの影響で中止に。オンライン大会を模索する動きも。

映画やアニメにもなった大ヒット漫画『ちはやふる』。競技かるたに打ち込む高校生たちの青春を熱く描き、全国大会のエントリーが抽選になるほど競技人口の増加にも寄与した作品だ。


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■「かるたの甲子園」が中止に

作品の中で主人公たちが目指す大きな舞台が、毎年夏に近江神宮(滋賀県)で開催される全国高等学校かるた選手権大会。「かるたの甲子園」とも称されている。

この大会は個人戦と団体戦(5対5)があるが、いずれも選手同士が至近距離で向き合い、手と手がぶつかりあうという性質上、きわめて「密」なもの。参加者も会場からあふれんばかりに集まる。

そのため、コロナ禍の中、大会を主管する日本高校かるた連盟は4月29日、42回目にして初の中止を決定していた。

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■オンライン大会の検討も

こうした状況を憂いた有志によって、高校生のためのオンラインかるた大会の実施が検討されている。プロジェクトを立ち上げたのは、全日本かるた協会に加盟する「結びつくかるた会」代表の西崎良さんだ。

漫画『ちはやふる』作者の末次由紀さんが立ち上げた一般社団法人ちはやふる基金も協賛に名を連ねている。

大会は、スマホ向けアプリ『競技かるたONLINE』にて行う計画。実際の読手の声を聞いて札を取る流れがうまく再現されており、2019年にはこのアプリによる世界大会(個人戦)も開催された。

末次さんが感染防止を訴えてSNSに投稿した漫画にも、若宮詩暢クイーンがアプリでかるたを取る様子が描かれている。

ちはやふる・末次由紀
(©末次由紀/講談社)

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