亡き夫の遺志を尊重か 遺体を冷凍庫で保存して起訴された妻の意外な行動
夫の死後、自宅で遺体を冷凍していたある女性。それがばれ起訴された女性の運命は…。
死んでしまった夫の遺体を自宅で保存していたとして、起訴されてしまった未亡人。その起訴は取り下げになったものの、今度は未亡人が怒りの訴訟を起こし話題を集めている。
■ある妻の決意
米国・ミズーリ州で暮らすバーバラ・ウォッターズさん(67)の夫ポールさん(71)は、筋肉の萎縮を伴う神経疾患があったことから、長いあいだ死を意識しながら暮らしていた。
そんな中、ポールさんは「僕の死後、研究用に脳を取り除かれてしまうのではないか」「臓器も取られてしまうかも…」と強い不安に襲われるように。宗教上の理由で臓器摘出には否定的なバーバラさんも不安を抱きはじめ、ついには「夫の死後は私が遺体を守る」と決意するにいたった。
■夫の遺体を保管
ずいぶん弱ったポールさんは、2018年になると家に引きこもるように。「夫の死が近い」と確信したバーバラさんは、大型の冷凍庫を購入しそれを寝室に設置。ポールさんは2019年に死亡し、バーバラさんは冷凍庫に遺体を入れた。
姿を見せなくなったポールさんを探していた警察は、必死に抵抗するバーバラさんの家に立ち入りポールさんの遺体を発見。当局はそれを機に「死体遺棄事件」としてバーバラさんを起訴し、バーバラさんについては精神的な問題がある可能性を指摘された。