「小学0年生案」に混乱する教育現場 子を持つ親・教員が懸念する問題とは

文部科学省がコロナ情勢下での学校運営を整えるため「9月入学案」を提案しており、その導入方法として「小学0年生案」が取りだたされた。これに対し子を持つ親、現職の教員はどう思っているのだろうか。

2020/05/24 07:30

■現場の教員は…

続いて記者は、現在小学校職員として働く女性にも今回のケースについて取材を行なった。

20代の女性職員は「雇用をどうするかが問題ですね。現状、教員の人数がギリギリの状態なのに、0年生が増えた場合は学校内だけでの対応は難しいと思います」と厳しい顔で語ってくれた。続けて「幼児教育と初等教育では指導内容も大きく違うし、免許も違う。追加雇用する人は小学校の免許を持つ人なのか、幼稚園教諭・保育士免許を持つ人なのかの問題も出てきますね」とコメントした。


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■ネット上では「不安が大きすぎる」

現場の職員や、子を持つ親からみても「混乱を招くのでは?」と予想される「小学0年生案」に対しインターネット上では「幼稚園での経験を軽視しているのでは?」「正直、不安が大きすぎる」といった声が多く、政府の対応に対し違和感を感じる人もいるようだ。

時間が経つほど子供たちへの負担が大きくなり、いつまで経っても教育体制が整わない状況が続いてしまうこの問題。政府には1日も早い対応を取ってほしいものだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・北田力也

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